こんにちは!
薬膳ライフアドバイザーのchikaです。
前回は「気血津液」の基本についてお話しました。
今回は、『気』について。
気とは、目には見えないけどエネルギーのようなもの。
「元気」、「やる気」という言葉を聞くと、なんとなくエネルギッシュな感じがしますよね。
まさにそれが気です。笑
その感覚的なイメージを、中医学ではちゃんと物質として捉えているんです。
色んなものからのパワーを敏感に感じ取り、それを「気」と表現したのかもしれません。
ちなみに、ヒトの主な「気」は4つあります。
元気、宗気(そうき)、営気(えいき)、衛気(えき)です。
今回は、4つの気のことは一旦置いておいて、まずは気の働きについて書いていきますね。
「気」の役割は6つ
気の主な役割は6つあります。
促進、温煦、防衛、固摂、気化、営養です。
ひとつずつ、ゆっくりみていきましょう。
促進作用
気は働きを促進したり、ものを動かす作用があります。
臓腑がきちんと働いたり、気によって血や津液を全身に流したり、排泄物や汗を外に出すことができるんですね。
このように、体全体がうまく回るような働きを「促進作用」と呼んでいます。
温煦作用
身体を温め、体温を保つ働きがあります。
冬の寒ーい日は、ちぢこまってなかなか動けませんよね。
臓腑や組織たちも、寒いとうまく働いてくれません。
「気」によって体を温めることで、臓腑たちもよく働いてくれます。
車でいうエンジンみたいなものですかね。
エンジンがかかることで、車は温まりよく走れるようになります。
防衛作用
「気」には、身体を守る免疫機能もあります。
4つの気のなかで、「衛気」がこれに当てはまります。
体表を巡って、邪気の侵入から体を守ってくれます。
防衛作用、つまり衛気が少ないと、カゼを引きやすいなど病気にかかりやすくなります。
固摂作用
液体や内臓が漏れないようにする働きです。
…イメージしにくいですよね笑。
例えば、血液が血管の中から漏れずにいれるのは、気の固摂作用のおかげです。
なので、この働きが低下すると、鼻血や血尿、皮下出血など、血液が外に出てくる症状が現れます。
その他、汗や尿、おりものが出過ぎないようにしたり、内臓が下垂しないように持ち上げる働きもあります。
気化作用
「気化」とは、物質を変化させることです。
代謝のようなイメージですかね。
食べ物は、体の中で水穀精微という栄養物質に変わります。
水穀精微から人が必要な物質「気・血・津液・精」が作られ、さらに「汗・尿・便・唾液」などに変化します。
営養作用
血液と一緒に流れる「営気」に営養作用の働きがあります。
(※中医学では、栄養を営養と書きます。)
全身を巡り、臓腑を営養して潤す働きがあるので、営養作用が低下すると疲れやすくなったり、体が痩せてきたりします。
気にはいろんなパワーがあった!
以上、気の働きについてまとめてみました。
身体を守ってくれたり、温めてくれたりと、本当にたくさんの働きがありますよね。
気を充実させることは、私たちが元気でいる第一歩。
疲れやすい、カゼを引きやすい…などと感じている人は、気が不足しているかもしれません。
パワーチャージできる方法を、これから少しずつご紹介しますね。
ではー!
\春の講座はじまりました!/
オンラインで学べる、春の薬膳講座です。
春の薬膳の考え方がまるッとわかる初心者向けの講座です。
レシピ5品ですぐに実践、理解が深まります!
今回から動画や添削ワークもついて、より深く学べるようになりました。
お申し込みはこちら
\LINEでレシピプレゼント中!!/
薬膳コラムやレッスンのお得情報など、
公式LINEでしか得られない情報を配信しています!!登録はこちらより
こっそりメルマガ始めました!笑
『\家族のごはんを作る人が知っておきたい/正しい食のコト』
女性はいろんなステージで「食と健康」を意識するようになります。
しかし、何から学べばいいのか、どこで情報を得ればいいかわからないものです。
ここでは、「1分で読めるコラム」をステップメール式に毎朝5時にお届けします!
365日、毎日お届け予定です!!
➡︎登録はこちらより
コメント
[…] 薬膳の基本。~気~ってなに? […]
[…] ⇒薬膳の基本。〜気〜ってなに? […]
[…] 参考薬膳の基本。〜気〜ってなに? […]
[…] 参考薬膳の基本。〜気〜ってなに? […]
[…] 薬膳の基本。〜気〜ってなに? 前回は「気血津液」の基本についてお話し… 【五臓・脾の基本①】「脾」の基本的な働き。 私たちは、毎日何をどのくらい食べればいいのでしょうか? 栄養学では、とるべき栄養素が食事摂取基準で決められています。 食材の栄養が数値化され、それを足して計算するのです。 糖質がどのくらい、脂質が…chikayakuzen.net2020.03.29 【五臓・肺の基本①】肺の基本的な働きとは?? 五臓について少しずつお話しています。 ちょっとここで復習。 五臓とはなんでしょう?? 「肝・心・脾・肺・腎」のことです。 肝臓・心臓という臓器そのものではなく、それ…chikayakuzen.net2020.03.29 【五臓・腎の基本①】老化は何歳から?腎のもつ力 私の人生の目標は、「100歳で旅をする」ことです。 それくらい、いつまでも元気でいたいなぁと思うんです。 自分の足で歩き、自分の身の回りのことを自分でやれる、「ハツラツとしたおばあちゃん」が…chikayakuzen.net2020.03.23 […]