経血に血の塊がある「瘀血」タイプ。原因と改善法を解説!

体質・お悩み別薬膳

 

最近、経血に血の塊があるんだよね。
痛みもひどくって…。

これって、そのまま放置して大丈夫なのかな?

 

とお悩みの方の疑問にお答えします。

 

【本記事の内容】
・瘀血を放置してはいけない理由
・瘀血の症状と原因
・瘀血を改善する食事(薬膳)
 
 
【本記事の著者について】
・管理栄養士、中医薬膳師の資格を持ち、
国際薬膳師を目指し受験予定(今年はコロナで断念)。
・薬膳の勉強歴は約3年。
・体質診断や食事のアドバイス、薬膳講座テキスト販売など、
通算50名以上の方にサービスを提供してきました。

 

今回は、「瘀血って聞いたことあるけど、いまいちわからない…」
という方のために「瘀血」をテーマにしっかり解説していきます。

 

瘀血を放置するとどうなるか

 

まずは、瘀血を放置してはいけない理由と、瘀血とは何かをご説明します。

 

瘀血は痛みや病気の原因になる

 

血の流れが悪い状態を「血瘀」といいます。
血が、ある一定の場所でとどまり流れなくなり、できた塊が「瘀血」です。
そして、瘀血はさまざまな不調を引き起こします。

 

筆者は、瘀血は放置せず早めに対処することが大切だと考えています。
理由は以下の2つ。

 

・ひどい痛みに悩まされる
・腫瘍など発病因子となる

 

からです。

 

瘀血の特徴は「刺すような痛み」で、痛みが強いといわれます。
例えば、経血に血の塊がある方は、生理痛もひどいのではないでしょうか?

 

痛みがひどく日常生活に支障をきたすほどであれば、それは正常な生理ではありません。
そんな状態では、お仕事も頑張れないし、プライベートも楽しめないですよね。

 

また、悪性であれ良性であれ、子宮筋腫などの腫瘍ができやすくなり、
それが不妊の一因ともなってしまいます。

 

瘀血があっても、いいことは何一つありません。
ぜひ、生活を見直して改善していただければと思います。

 

瘀血の症状とは?

 

瘀血の特徴的な症状は、以下の通りです。

 

・舌の裏の2本の静脈がくっきりと見えている
・唇や舌が紫色っぽい
・目の下にクマがある
・爪が青黒い
・サメ肌である(ざらざらしている)
・アザができやすい
・同じ場所が刺すように痛む
・痛みが夜にひどくなる
・経血に血の塊がある
・体内に筋腫や腫瘤など塊がある
・不正出血がある

 

舌の裏の静脈が浮き出ているのは、瘀血の特徴です。
手軽に試せるので、一度確かめてみてください。

 

舌の裏をみるときの注意点は、力を入れずにすぐに確認すること。
しばらくすると、鬱血して静脈が浮き出てしまい、正しく診断できません。

 

瘀血になる原因

 

様々な体質が「瘀血」を引き起こします。
つまり、根本的な原因が何かを見極め、それに応じて対策することが大切です。

 

瘀血の原因は、大きく分けると6つです。

 

・気虚(老化、虚弱体質、慢性病など)
・気滞(ストレス)
・血寒(冷え)
・血熱(熱がこもっている)
・血虚(胃腸が弱い、病後など)
・外傷(ケガ)

 

見てわかる通り、原因は様々です。
特に多いのは、気が不足した「気虚タイプ」、気の流れが悪い「気滞タイプ」といわれます。

 

瘀血を食事で改善する方法

 

薬膳の視点から、瘀血を解消する方法をご紹介します。

 

血の流れをよくする食材

 

基本は、

血の流れをよくする食材(活血)+気の巡りを良くする食材(理気)

を使います。

 


理気の食材を使う理由は、「気と血は一緒に巡っている」からです。

 

【血の流れをよくする食材(活血)】
チンゲン菜・ニラ・茄子・酒・酢・黒豆・黒砂糖・納豆・栗・桃・うなぎなど
【気の巡りをよくする食材(理気)】
そば・らっきょう・玉ねぎ・えんどう豆・みかん・だいだい・かぼす・ジャスミン・大葉・茗荷など

 

ちなみに、私は1年以上黒豆茶を飲んでいたら、瘀血の症状である舌の裏の静脈がなくなりました。

お茶は手軽なので、続けやすくていいかもしれません。
出来そうなことを見つけるのも、養生のコツですね。

 

≪瘀血がなくなった体験談はこちら≫

『血の巡りが良くなったのは、黒豆茶のおかげかも?』
(2020年8月20日更新)  中医学では、  舌を診る診断法「舌診(ぜっしん)」があります。      体が冷えてるねーとか、むくんでる(湿がたまってる)ね…

 

瘀血のタイプに合わせて対処しよう

 

瘀血には、根本的な体質や原因があるとお話しました。
体質的な問題であれば、血の流れをよくする食材を使いつつ、根本から見直さなければいけません。

 

例えば、気虚で瘀血になっているのであれば、弱っている胃腸を強くしたり、気を補う食材をプラスするといいですね。

また、冷えが原因なら、冷える習慣を見直すことや体を温める食材を多くとる必要があります。

 

これまでの記事から、体質の基本と対策のリンクを貼っておきます。
この体質が当てはまるかな?と思うものがあれば、読んでみてくださいね。

 

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まとめ:瘀血は放置せず、タイプ別に改善しよう!

瘀血は痛みや病気の原因になります。
放置せずに、すぐに対策を始めてくださいね。

また、体質によって改善方法もさまざまです。
まずは自分の体質を見極めるようにしてください。

 

体質がわからない…!!という方は、体質診断サービスもやっておりますので、ご相談ください。

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