こんにちは!
薬膳ライフアドバイザーのchikaです。
いきなりですが、私たちは毎日何をどのくらい食べればいいのでしょうか?
栄養学では、とるべき栄養素が食事摂取基準で決められています。
食材の栄養が数値化され、それを足して計算するのです。
糖質がどのくらい、脂質がどのくらい、ビタミンやミネラルなど、基本的なものは食品成分表にすべてのっています。
では、食べたものは、どのようにして体の栄養になりますか?
食べたものがそのまま体にくっつくわけではなく(笑)、食べ物を口で噛み砕き、胃でどろどろにし、小腸でも消化液を出しながら、小さく小さくした成分を吸収しています。
そうやって、しっかり消化吸収できて、 栄養を100パーセント体に取り込まれることを前提に、栄養計算がされているんです。
しかし、もしその消化力が弱っていたら??
本来の食材の栄養は吸収されないまま、外に出ていってしまいますよね。
小さな子供がわかりやすい例。
食べたものがそのままうんちで出てくることは日常茶飯事。
これは、まだ消化力が発達していないからなんですね。
つまり、消化吸収や体に栄養を運ぶチカラが無ければ、いくら食べても意味がないんです。
消化吸収や栄養の運搬を行なっているのが、中医学でいう「脾」です。
体を作る源である大事な臓腑として「後天の本」と言われます。
今日は、脾の基本的な働きについてお話ししますね。
ちなみに、「脾」は西洋医学の脾臓とは違います。
全く別物と考えて読み進めるほうがいいかと思います…。
食べたものを消化吸収して栄養に
脾の主な働きは、食べ物を消化吸収し、栄養成分を全身へ運ぶことです。
中医学の言葉でいうと、食べ物を水穀精微(すいこくせいび)という小さな物質にし、さらに、身体が使える形(精・気・血・津液)に変えて、全身へ運びます。
つまり、食べたものを体が使える形に変えているんですね。
水分代謝に関わる
また、脾は水液代謝にも大きく関わっています。
代謝の過程でできた津液を取り出して、肺へ送る働きです。
例えば、脾の水液代謝の働きが弱ると、むくみがちになったり、下痢をしやすくなったりします。
舌の縁に歯型がついている方は、脾が弱っていて水分がうまくさばけない人に多いです。
持ち上げる
また、昇清作用(しょうせいさよう)という働きもあります。
“良いものを上へあげる”という意味があり、 肺・心・脳へ水穀精微を送ることや、内臓を持ち上げることをいいます。
脾は体の中心に位置しています。
肺や心・脳は、それよりも上にあり、上に上にパワーを送るのが脾の正しい動きになります。
つまり、内臓を持ち上げられない=内臓下垂とは、 上へ上へ送るパワー、つまり本来の脾の働きが発揮できていない状態です。
胃下垂で痩せている方が多いのは、消化吸収がうまくできず、栄養が取り込めない体になっているからなんですね。
血が漏れ出ないようにする
それと、もう1つ。統血作用という働きもあります。
脾のパワーで血液を率いて、血が漏れでないようにすることです。
なので、脾が弱っていると、鼻血など出血しやすくなります。
あれ?こんなところにアザが?ということも起こっちゃいますね。
脾の働きまとめ
脾の主な働きをまとめると、
2.水分代謝
3.昇清作用
4.統血作用
の4つです。
1〜3をまとめて「運化を司る」といいます。
ちなみに、脾は温かく乾いた環境が好きなので、冷たいものや湿をためやすいものが苦手。
中国では冷えたビールを飲まない習慣があったくらい(最近はそうでもないらしい)、脾を徹底的にいたわっていたようですよ。
脾の養生については、別の回でお話します。
次回は、脾と五行の関係について書きますね。
・脾は消化吸収運搬の働きがある
・水液代謝に関わる
・昇清作用で内臓を持ち上げる
・統血作用で血が漏れでないようにする
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