いきなりですが、人が病気になるのはなぜでしょうか?
中医学ではすごくシンプルな考え方があります。
「正気と邪気が戦って、正気が負けたときに病気になる」という考えです。
正気とは、ヒトがもっている、体を守ったり調節する力。
邪気とは、病気を起こす原因になるものです。
邪気には3種類があります。
「外因」「内因」「不内外因」です。
簡単にいうと、環境、感情、ライフスタイルで、この3つが病気の原因になるということ。
暑い、寒い、など環境の変化は、ときに体への負担となり、カゼなどを引き起こします。これが外因。
心が不安定で、落ち込んだり怒ってばかりいると、臓腑が弱ってしまいます。これが内因。
食事の不摂生、過労や睡眠不足など、生活が乱れていると、それはもちろん体への負担になります。これが、不内外因。
病気にならない、または病気を治すには、邪気を取り除くこと、正気を強くすること。
シンプルですよね。
調子が悪い時、何が原因か見極められる力をつけたいですね。
では、外因、内因、不内外因について、もう少し詳しくみていきましょう。
外因
自然や環境によって体に侵入してくる邪気のことです。
自然界には、風・寒・暑・湿・燥・火という気候があります。
これが体に悪さをすると、風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪と呼ばれるようになります。
この6つを合わせて六淫邪気といいます。
例えば、寒い時期にカゼを引くと、身体が冷え切って悪寒がしたり、冷えや痛みが出てきますよね。これは、寒さが邪気に変わった寒邪。
湿度の高い時期になると、身体にも湿がたまると考え、お腹の調子が悪くなったり、湿疹がひどくなったりします。
これらは、湿気が邪気に変わった湿邪。
お仕事で水の多い環境にいたり(プールなど)、火を使うような暑い現場で作業をするなど、生活する環境に影響を受けることもあります。
「○邪」という表現は、中医学や薬膳でよく出てくると思うので、覚えておくといいですね。
内因
“感情”が体に影響を与え、病気となります。
喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七つの感情を「七情」といい、それらが度を越すと臓腑を傷つけるんです。
落ち込みすぎて食欲が出ないとか、怒りすぎて顔は真っ赤、頭痛まで起きてきたとか…。何かしら経験はあるのではないでしょうか?
七情に「喜」があることに気づきましたか?
喜びという感情も、過度になると心に負担がかかるといわれます。
意外ですよね。
不内外因
いわゆる不摂生が原因で起こる病気で、食事やライフスタイルが影響します。
また、瘀血、痰飲という病的な産物のこともいいます。
病気になったとき、すぐに薬に頼ろうとするのが日本人の悪いクセのような気がします。
薬に頼っても、もし自分の生活が乱れたままだったら?また同じ病気にかかるかもしれないですよね。
薬や食べ物に頼るのもひとつですが、原因を取り除く(生活を見直す)ことはもっと大切なことかもしれませんね。
以上、三因(内因・外因・不内外因)についてでした。
\春の講座はじまりました!/
オンラインで学べる、春の薬膳講座です。
春の薬膳の考え方がまるッとわかる初心者向けの講座です。
レシピ5品ですぐに実践、理解が深まります!
今回から動画や添削ワークもついて、より深く学べるようになりました。
お申し込みはこちら
\LINEでレシピプレゼント中!!/
薬膳コラムやレッスンのお得情報など、
公式LINEでしか得られない情報を配信しています!!登録はこちらより
こっそりメルマガ始めました!笑
『\家族のごはんを作る人が知っておきたい/正しい食のコト』
女性はいろんなステージで「食と健康」を意識するようになります。
しかし、何から学べばいいのか、どこで情報を得ればいいかわからないものです。
ここでは、「1分で読めるコラム」をステップメール式に毎朝5時にお届けします!
365日、毎日お届け予定です!!
➡︎登録はこちらより
コメント
[…] 参考 病気の元となる、3つの原因。内因・外因・不内外因とは? […]
[…] 病気の元となる、3つの原因。内因・外因・不内外因とは? いきなりです… […]
[…] 五臓の働きを超簡潔にまとめました。 前回、「五行学説」について触れました。 「木・火・土・金・水」に分ける考え方ですが、五臓もこの五つに対応しています。 五臓とは、「肝・心・脾・肺・腎」のこと。 中医学や薬膳を学ぶ上で、絶対に必要になってく…chikayakuzen.net2020.03.17 薬膳の基本。気血津液ってなに? 「気」がつく言葉は、元気、根気、やる気、というようにたくさんありますね。 「気」は目には見えないけど、パワーのようなもの、といえば、なんとなくわかるかもしれません。 中医学では、「気」という…chikayakuzen.net2020.03.18 病気の元となる、3つの原因。内因・外因・不内外因とは? いきなりです… […]