古代中国で生まれた自然哲学の中に、「陰陽学説」というものがあります。
すべては陰と陽に分けられ、対立しながらも影響し合っているという考えです。
例えば、昼と夜はどっちが陽?どっちが陰?
これはわかりやすい!
昼が陽、夜が陰。
では、男と女ではどうでしょうか?
男は陽、女が陰に属します。
太陽が陽、月が陰、
東が陽で、西が陰、
動くものが陽で、静かなものが陰。
対立する組み合わせであれば陰陽が成り立つので、あげればキリがありません。笑
人の体も陰陽があります。
表や外側は陽、裏や内側は陰なので、
体表である手足は陽、内臓は陰となります。
陰陽の中に陰陽があると考えるので、内臓の中でも管として通す働きがある六腑は陽、五臓は陰に分けられます。
(ちょっとややこしくなってきました笑)
陰陽は対立した関係をもち、バランスを取っている
中医学では、物事は必ず陰陽に分けられ、お互いが増えたり減ったりしながらも、全体を見るとバランスを取っていると考えているんです。
ちなみに、陰陽のバランスが取れている状態を「陰平陽秘(いんぺいようひ)」といいます。
これは、体も同じ。
薬膳で体を整えるときは、陰陽のバランスを整えていくってことなんです。
陰陽が過剰なら追い出し、不足するなら補う、というようにシンプルな構造ができあがります。
例えば、陰が過剰とはどういう状態でしょうか。
「陰」とは冷たい、静かというようなイメージですので、身体の中が冷えて、寒気がしたり腹痛や下痢をする症状が現れます。
このとき、体には寒邪(かんじゃ)という邪気が入ってきているので、寒邪を追い払います。
食べ物でいうと、ネギや生姜など体を温めて邪気を追い払うものを使います。
逆に陰が不足するとどうなるでしょう??
陰には潤したり、冷ましたりする役割があるので、陰が足りないと熱を持ったような症状が出ます。
手や足の裏が熱くなったり、イライラしやすかったり、のどが乾燥したり。
なので、陰を補って潤いを与えます。
食材では、豚肉や黒ゴマが陰を補うものになります。
薬膳を考える上で、陰陽のバランスはとっても重要。
食べ物にも陰陽があるので、偏りなくいろんなものを食べるといいですね。
中医学を学ぶと、バランスって大事だなぁとつくづく感じます。
何事も頑張りすぎず、怠けすぎず、ほどほどが一番ってことですね!
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コメント
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[…] 突然ですが、今あなたは何を着て…chikayakuzen.net2020.03.15 めざすは中庸。薬膳で大切な「陰陽学説」とは? 古代中国で生まれた自然… 5つに分ける世界。五行学説。 […]