【春の薬膳②】基本の基本!考え方を徹底解説。

春の薬膳 季節の薬膳

こんにちは!chikaです。

薬膳に興味がある方に向けて、薬膳や中医学を学べる情報を発信しています。 

 

前回は、春の特徴と過ごし方をまとめました。 

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今回は、食事のお話です。  

 

春先は陽気を発散させよう!

ムクムクムク~

あ、陽気が体表に向かう感じを表現してみました。笑 

 

中医学の世界は、本当にメルヘンですね。 

文学的というのでしょうか…。 

想像力をフルに使って、春の体を考えていきましょう。 

 

さて、まだ肌寒い春先は、体内の陽気がだんだん生長し、膨らもうとしています。 

食べ物でそれをお手伝いすることで、凝り固まっていた体を緩めていきます。 

 

 

補うものをとりつつ、それを上へ外へ発散するものをとるといいそうです。 

 

私はこの表現を聞いたとき、「種」をイメージしました。  

種にしっかりと養分を蓄え、芽が出るように、私たちも芽吹きのために栄養を蓄えるのだなと。

 

 

 

補うものといえば、気を補うもの(補気)・血を養うもの(養血)などがあります。 

気や血は身体の基本となる物質です。  

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これらを補うことが、身体を養うことにつながります。

 

《補気》
お米などの穀類、イモ類、キャベツ、かぼちゃ、いんげん、椎茸、鶏肉、牛肉など。 
 

《養血》
ほうれん草、人参、落花生、レバー、イカ、タコ、葡萄など。 

 

 

発散させるもの《解表類》といわれる食材です。 

カゼの引き始めなどに使われることも多いです。 

 

まだまだ寒い春先は体を温め発散させる《辛温解表類》を、 

暖かくなってきたら、発散させながらも体を冷やす《辛涼解表類》を使います。 

 

《辛温解表類》
ネギ、生姜、大葉、香菜、三つ葉など

 

《辛涼解表類》
葛、薄荷、菊花など 

 

例えば、春先は鶏肉とキャベツを蒸したものに、香味ネギソースをかけるなんて、いかがでしょうか?

春感が増してきたら(春分あたりかな?)、葛(本葛を使ってください!)でとろみをつける餡かけや、ミントティーもいいですね。 

 

 

のぼせやすい人は、鎮めるものを

春の薬膳とはいえ、全ての人が同じ料理でいいわけではありません。 

 

例えば、普段からのぼせやめまいなど、上半身に熱を持ちやすい人

目の充血や目やに、張るような頭痛なども経験があるかもしれません。 

高血圧の人もいるかも。 

 

春は風がよく吹く季節。

風の性質(軽くて、上に上がる)により、上半身に症状が出やすいんです。

普段は何ともなくても、春はなぜか頭痛がする、顔がほてる…という人もいるかもしれません。 

 

そういうときは、体の熱をとる食材《清熱》がおすすめです。 

 

《清熱》
せり、白菜、トマト、セロリ、きゅうり、豆腐、お茶、クチナシなど

 

例えば、私は春先から緑茶を飲み始めます。

 

緑茶は体を冷やすものですが、頭痛やめまいなど、上半身の熱をとるのが得意。 

解毒の働きもあり、冬の間溜め込んだ老廃物を取り去るのにもいいかもしれませんね。 

 

また、春は肝が活発になります。 

肝が興奮しすぎると、それもまた上半身に症状が出るので、肝に入る食材はおすすめです。  

清熱の中では、トマトが肝に入ります

 

トマトも春先になると急に食べたくなるのですが、 

食べると頭がスッキリする気がするんですよね。(個人の感想です) 

 

 

しかし、熱を冷ませばいいわけでもありません。 

陰が不足して陽が亢進した、「陰虚」という体質かもしれないからです。

 

本来なら陰と陽はバランスを保っているのですが、陰が足りなくなると、相対的に陽が亢進してしまうのです。 

すると、熱っぽい症状が出てしまいます。

 

例えば、午後になるとほてる、寝汗をかく、のどが渇く、手のひらや足の裏に熱感がある、などの症状があれば、陰虚かもしれません。 

こんな人は、そもそも陰が足りないので、陰を補うことも大切! 

ここでいう陰とは、血・津液・精のことです。 

 

先ほど書いた《養血》のほか、陰を補う《滋陰》の食材もおすすめです。  

《滋陰》
豚肉、アスパラガス、いちご、小松菜、ごま、松の実、チーズ、帆立、牡蠣、牛乳、卵など

 

春先からいちごが安くなってきますよね^ ^

熱を冷まし解毒する効果もあるので、ぜひ食べてください。 

 

 

先回りして脾をケアしよう!

肝には、脾の消化吸収を促進する働きがあります。 

肝が弱ると消化機能が落ちてしまうので、肝と脾を同時にケアすることをおすすめします。

 

《脾をいたわる食材》
穀類や芋類、しいたけ、キャベツ、ブロッコリー、かぼちゃ、肉類、魚類など

 

 

ということで、春の薬膳、基本の基本でした。

とはいっても、かなり充実した、複雑な内容だったのではないでしょうか。 

体質によって食事を変えること、それが薬膳だと感じてもらえればうれしいです。 

 

 

 

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