引き続き、肝のお話です。
肝の働きは2つありました。
・血を蓄え、必要に応じて臓腑に送り血量を調節する。
五行の視点からみると、肝の性質をさらに深掘りすることができます。
今日は、肝の世界をさらに覗いていきましょう。
五行からみる「肝」の関係は?

「五行」とは、全てのことを5つに分ける、中医学独特の考え方です。
肝は春、胆、目、筋、爪、怒などに対応しています。
実は、五行はもっとたくさんありまして、
ここには書いてませんが「風」にも対応しています。
肝はのびのびとする性質
肝は春に対応しています。
春といえば、何をイメージしますか?
植物たちが芽吹き、木々がどんどん成長するように、活動が始まる時期ですね。
肝は風にも対応していて、
植物がどんどん上に成長するように、風が軽やかに舞うように、
肝の気も上へ上がる性質があります。
つまり、ストレスなどでぎゅーーっと押さえ込まれるのが苦手で、のびのびとするのが好きなのです。
春にイライラしやすくなりませんか?
これって、中医学からみると結構当たり前なんですよね。
「怒」という感情も肝と対応していますが、怒りは気を上らせます。
陽気が上る春には、気が上りすぎてイライラしやすくなるんです。
また、上に気が上りすぎて、めまいや頭痛など上半身に症状が出やすくもなります。
「怒り」が悪い感情かというと、実はそうでもないんです。
肝気がうまく上らなくてクヨクヨしやすい人にとっては、適度な怒りは発散させてくれるのでいいんです。
うまく上らないのもまた、鬱っぽくなりますからね。
しかし、度がすぎるとダメ。
怒りすぎるのは肝を傷つけてしまいます。
肝が傷つくと気がうまく巡らないので、余計にイライラしたり、逆に気分が落ちたりと、感情の波が激しくなります。
筋の動きをコントロール
足がつりやすい人、手がしびれやすい人、それは、血不足かもしれません。
前回お話ししたように、肝は血をたっぷりと蓄えているところ。
肝血が、必要に応じて「筋」を潤して、関節の曲げ伸ばしなどをスムーズにしているんですね。
だから、血が不足すると筋に営養がいかなくて、しびれたりつったりするんです。
また、爪からも肝の状態がわかります。
なぜなら、「爪は筋の余り」だから。
爪にツヤがない、割れやすい人という人は、肝機能が弱ってるかもしれませんね。
肝機能は目に現れる
お産で入院していた病院には、部屋にテレビがありませんでした。
理由は、産後に目を使うと目が悪くなるからだと。
その時は意味がわからなかったけど、中医学を知ると納得!!
「肝は目に通じる」といわれ、目は肝血によって営養され、よく見えているんです。
だから、肝血不足だと、視力が落ちやすく、目のかすみ、乾燥なども起こりやすい。
産後は大量の出血によって、血が失われているので、無理に目を使うと視力が低下する、ということだったんですね。
ということで、五行の視点から肝について深めていきました。

チェックリストもご用意しました。
あなたの肝は元気か、ぜひチェックしてみてください。
特に、春は肝の不調がみられます。
リストを読んで肝をケアしてくださいね。
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