【五臓・肺の基本④】肺を強くする薬膳とは?

五臓
 

 

前回の記事では、肺のチェックリストをのせました。 

いかがでしたか? 

まだの方はこちら↓ 

 

 

特に秋から冬は、肺のケアが欠かせません。

今回は肺を強くする食材をご紹介します。 

 

とは言っても、肺を強くするって一体どういうことだろう??

と、自分で書いておきながら、疑問が出てきました。笑

 

 

実はかなり悩んだのですが、結論として出てきたのは下の3つでした。

 

肺を強くする食材とは?

 

1.肺に入って、働きを助けるもの

2.潤すこと

3.肺を適切な温かさにすること  

 

です。

この3点に絞ってご紹介します。

 

肺に入って働きを助けるもの

肺を強くするためには、

気を補う食材(補気)と、辛味の食材がおすすめです。  

 

「肺の働きを助ける」とは、つまり「肺気を養う」ということです。 

 

カゼを引きやすい、体が冷えやすい、疲れやすい、息切れしやすい、力のない咳がでる、白くて多い痰が出る、という方は、

肺の気が不足した「肺気虚」タイプ。 

 

そういう方は、気を補って肺を強くします。

 

気を補う食材は、

お米や肉類、魚、いも類、干ししいたけ、キャベツ、かぼちゃなどがあります。 

 

その中でも、もち米や長芋、サバ、はちみつなどは肺に入りやすい食材なので、

積極的に選ぶといいかもしれませんね。  

 

パンや麺類など小麦食が多い人、主食を抜いている人は、

体質強化のためにお米中心の食事にしてみるといいかもしれませんよ。

 

もう一つは「辛味」の食材です。

薬膳では食材を5つの味(五味)に分けています。 

 

辛味のある味…ちょっとピリッとくる味って、温めて巡りを良くしてくれそうじゃないですか? 

その通りです笑。

 

五味にはそれぞれ入りやすい臓腑があり、

辛味は肺に入るといわれ、肺の働きを助けてかぜの予防になるといいます。 

 

ネギ、生姜、大葉、パクチーなどがあります。 

 

ただし、とりすぎると乾燥が進んでしまうので「ほどほどに」がポイントです。 

ぜひ常備してください。 

 

 

肺を潤す

肺は乾燥が苦手なので、乾燥する季節は積極的に潤します。

 

白いものが良いといわれます。

ゆり根、白キクラゲ、松の実、落花生、白ごま、梨、びわ、イチジク、蜂蜜、卵、豆乳などがあります。 

 

ナッツやごま、フルーツなどが多いですね。

秋は、お料理に蜂蜜を使うのもおススメです。 

 

ただし、いつ、どのように、どの程度使うかは考えていかないといけません。

次のトピックでお話します。 

 

肺を適度な温かさにする

適度な温かさ、という表現がいいのかわかりませんが… 

 

言い換えると、肺を温めるのがいいのか、冷ますのがいいのか、状況によって食材を選びましょう、ということです。

 

乾燥がメインとなる秋は「温燥」と「涼燥」に分けられ、前後で季節感が全然違います。

なので、それぞれで養生法が違うのです。  

それぞれ説明しますね。

 

【温燥】

夏の終わりから秋のはじめを「温燥」といいます。

まだ暑いですが、空気は乾燥し始め、のどの乾燥や痛みなど、体の潤い不足(津液不足)の症状が出やすい時期です。 

 

温燥は、二十四節気の立秋から秋分をさします。 

「立秋」は字のごとく秋の始まりですが、8月の上旬、体感としては真夏です笑。 

 

しかし、暑くて体の水分が奪われていく上に、空気は少しずつ秋に変化していくので、 

体はカラカラになっていくんですね。  

 

なので、「温燥」は身体にこもった熱を冷ましつつ、良い津液を作って潤す…という方法をとっていきます。 

 

おすすめは果物。

梨、りんご、びわ、柿などがあります。

ちょうど秋においしくなるものばかりですね。

みずみずしくて潤してくれる感じがしますよね^ ^ 

 

しかし、冷やして食べると消化器系のシステム「脾胃」を傷つけます。

できるだけ常温に近い状態で食べてくださいね。 

 

ちなみに、辛味は肺に入る味、秋の味、と言われますが

辛味のあるスパイス系は、津液を消耗してしまうので取りすぎないほうがいいです。

潤し熱を冷ます、これが温燥のポイントです。 

 

【涼燥】

 

秋が深まってくると、気温はどんどん下がってきます。

乾燥によって、皮膚の潤い不足が目立つころです。 

 

秋分から立冬の前までを「涼燥」といいます。 

髪の毛がパサついてきた、フケが気になる、お肌から白い粉が…笑 

はい、乾燥しています!!笑笑

 

熱を冷ますものから、温めるものへとシフトしましょう。

また、滋陰といって、陰を補うことで潤していきます。 

 

陰とは血、津液、精のこと。陰液は体を潤します。 

 

2で紹介した潤す食材を積極的に使いたい時期です。 

忘れた方のために、もう一度。 

ゆり根、白キクラゲ、松の実、落花生、白ごま、梨、びわ、イチジク、蜂蜜、卵、豆乳などです。

 

ちなみに、この中で身体を冷やすのは、梨、びわです。 

あ、涼燥に入ったから食べたらダメ、というわけではないですよ。 

元々熱がこもりやすい人にはいいですし、冷えやすい人は食べ合わせや食べ方に気をつければいいわけです。 

 

また、肺を温める時期に入るので、辛味のネギや生姜も少しずつ登場させるといいですね。

 

クルミやもち米などは、体を温め肺を補うのでおすすめです。 

 

 

ということで、なんだかややこしいですが、

肺を強くする食材でした。 

 

まとめ
1.気を補って肺を強くしよう 
2.秋冬は潤す食材を積極的にとろう
3.肺の熱を冷ますのか温めるのか、見極めよう
  

 

≪基本を復習したい方はこちら↓≫

【五臓・肺の基本①】肺の基本的な働きとは?? 

【五臓・肺の基本②】肺の弱りが鼻水や便秘の原因!?

 

 

 

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