薬膳は、中医学(中国の伝統医学)の理論をもとに作られる食事のことです。
中医学の特徴は「整体観念(せいたいかんねん)」と「弁証論治(べんしょうろんち)」です。
漢字だらけで難しそう…と思っちゃいますよね。
でも実は、ぜんぜん難しいことではなく、とても身近な考え方なんです。
今日は「整体観念」について少し触れたいと思います。
人は自然に順応して生きている
突然ですが、今あなたは何を着ていますか?
温かいカシミアのセーターですか?
それとも、涼しい朝のワンピースですか?
もし、真夏にカシミアのセーターを着ていたら…
暑すぎて倒れそうですよね。笑
季節に合わせて、私たちは着るものを変えます。
これは、人が自然とともに生きている証拠です。
「整体観念」とは、簡単にいうと
人と自然は繋がっていて、すべてのものは関わり合っているという考え方です。
例えば、日本には四季があります。
夏は暑さで体が熱くなり、体温調節のために毛穴が開いて汗が出ます。
自然界では、トマトやきゅうりのように体を冷やす食材が増えます。
そして、秋になると空気がだんだん乾燥し、涼しくなります。
毛穴は閉じて汗がでなくなり、乾燥予防が必要になります。
木の実のように潤す食材が増える頃です。
季節や環境に応じて、私たちの体は常に変化しているのがわかりますよね。
私たちは自然とともに生きていて、自然と人は切っても切り離せない関係だということ。
これが「整体観念」という考え方です。
体の中でも関わり合っている
また、人の体も一つの大きな有機体ととらえます。
臓器や器官などはそれぞれ違う機能を持っていますが、すべてが関わりを持ちながら助け合っています。
例えば、「肝」という臓腑は、経絡によって胸や脇、目などにつながっています。肝の働きが乱れると、経絡上にある両脇がはったり、目が充血するなど、ほかの部位に症状が出ます。
西洋医学では臓腑を摘出こともありますが、東洋医学ではそのようなことはしません。
だって、すべては繋がっていて、バランスをとっているんだもの。
個々の部位を専門的にみる西洋医学との大きな違いといえます。
「不要なものは、一つもない」
私たちは、必ずみんなどこかでつながっていて、全員がこの宇宙のピースの一つ。
そんな哲学的な考えが、中医学にはあるんですね。
奥が深い!!中医学の世界です。
これからどっぷり、この世界に浸かりましょう笑
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コメント
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