前回、冬の薬膳のポイントをお話をしました。
簡単に復習すると、冬の薬膳のポイントは、
2.温める
3.巡りを良くする
4.腎を補う
でした。
ということで、それぞれおすすめの食材をピックアップ。
身近なもの、冬に手に入りやすいものを中心に選んでいます。
ぜひ、日々の献立に活かしてみてくださいね。
今回は、食材をずらずらーっと並べますので、お買い物のときの参考にしてみてください。
次回は、この中から厳選して、いくつかの食材のご紹介をします。
1.体を養う
補う方法は4つあります。
補気、養血、滋陰、助陽といって、それぞれ気、血、陰、腎陽を補うものになります。
今回は、そういうものがあるんだーと覚えてもらえればオッケーです。以下、食材です。
うるち米、もち米、山芋、じゃがいも、かぼちゃ、しいたけ、栗、蜂蜜、鶏肉、青魚など。
ほうれん草、にんじん、落花生、レバー、イカ、タコなど。
小松菜、ごま、豚肉、牡蠣、ホタテ、乳製品、黒豆など。
胡桃、羊肉、エビなど。
2.温める
温かいお料理を中心にするのはもちろん、体を温める食材を多めに使うといいですね。
単純に、温性、熱性の性質のものも良いですが、特におすすめが温裏(おんり)という食材です。
裏とは体の深いところ、つまり臓腑をさします。
体の芯から冷えやすい冬、冷え性がかなりかなりひどい方は、多めに使うといいですよ。
ニラ、唐辛子、黒砂糖、アジ、鮭、胡椒
3.巡りを良くする
冬の寒さは、体を縮こまらせます。
血管が収縮しやすく血流も悪くなることから、心疾患や脳血管疾患のリスクが高くなると言われます。
激しい運動は向きませんが、巡らせる程度に体を動かすことは大切ですよね。
貝原益軒の『養生訓』では、食後に歩きなさいという内容が、何度も出てきます。笑
また、気血同行といって、気と血は一緒に巡るので、血の巡りをよくするとともに、気の巡りも良くするといいです。
気の巡りを良くする理気、血の巡りをよくする活血という食材を取り入れてみてください。温かいお料理で使うのがベストです。
玉ねぎ、蕎麦、みかん、ジャスミンなど
酢、青梗菜、黒豆、黒砂糖
4.腎を補う
腎は、腎陰と腎陽それぞれを補います。
腎陽を補う食材は、1で紹介した助陽類のこと。
食材としては少ないですが、エビやくるみなど積極的にとりたいところです。
また、腎陰を補う食材は滋陰するものの中で腎に入りやすいもので、
黒ごま、黒豆、ホタテ、牡蠣、イカ、豚肉、卵などがあります。
ということで、冬のおすすめ食材についてずらずらーっと書いてみました。
次回は、厳選した食材をご紹介しますね。
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