【季節の薬膳・冬①】冬の薬膳のポイントと過ごし方。

冬の薬膳&養生法 季節の薬膳

いきなりですが、冬に食べたいものはなんですか??
温かいお鍋とか?クリーミーなものや、濃厚な味もおいしく感じますよね。

 

 

季節によって食べたいものが変わるのは、私たちの体が環境に順応しているから。

 

薬膳では季節と食事は切り離せないものと考え、季節に合わせて料理をします。
それが天人合一、自然とともに生きる私たちの本来の食事です。

 

 

最近は旬がわかりにくく、一年通して何でも食べられますが、旬のもの、その場所でとれるものが、私たちの体に合っていることがとても多いんです。

 

腎のお話もしたことだし(冬と腎は大きく関係します!)、今回から「冬の薬膳」についてお話しようと思います。

ぜひ、毎日の献立に活かしてくださいね。 

 

冬はいつからいつまで?

冬の薬膳といっても、いつのことをさすと思いますか? 

 

本格的に寒くなる12月から2月ごろでしょ?と思った方もいると思いますが、暦の上で冬が始まるのは「立冬」、ここを冬のスタートと考えます。 

 

つまり、11月の上旬には冬の養生が始まるんですね。
そして、立春が春のスタートなので、2月の上旬までが冬となります。

 

体感的にすごく寒くなる前から、身体を冬に向けて整えていく感じですかね^ ^

 

ただ、日本では2月が本格的に寒い時期なので、2月は冬の薬膳をまだまだ取り入れてもいいと思います。

 

2月に入ったら、少しずつ春の薬膳を取り入れていくのが 季節の自然な流れかなと私は思っています。 

 

冬ってどんな季節?

冬は草木が枯れ、動物は冬眠をする時期です。 
じーっと春を待つように、体を休ませる時期に入るといわれます。

 

これは人間も同じ。 
体を休ませ、穏やかに過ごしましょうと言われます。       

 

冬の一番の特徴は、寒くて乾燥していること。(私が一番苦手な季節…)  

寒さによって体は冷え、ついつい体をちぢこめてしまいますよね。そうすると、全身の巡りが悪くなります。 

 

中医学では「不通則痛」という言葉があり、巡りが悪くなると痛みが出て、肩こりや頭痛が起こりやすくなると言われます。

 

また、血の巡りが悪くなることで、関節がこわばったり、脳血管や心臓の疾患などの発症率が高くなるともいわれます。 

 

 

さらに、秋に引き続き乾燥がひどい季節です。
エアコンを使っているご家庭だと、ますます乾いた空気に触れることになります。

こうなると、外から見える皮膚だけでなく、体の中も乾燥しやすくなります。
乾燥による便秘、咳やのどの痛みなども起こりやすいです。

 

冬の過ごし方

私が一番おもしろいなぁと思っているのは、中医学ならではの養生法です。

 

冬はたくさん寝る季節。
早く寝て、遅く起きるのが、冬の特徴的な過ごし方です。 
「早寝早起き」が良いイメージがありますが、中医学では睡眠の取り方も季節によって違うんですよねー。 

 

一年を元気で過ごすために、冬の間は体力を消耗せず蓄えることが大切なんです。

なので、冬は多少太ってもOK、それが自然の流れだと考えています。 

 

また、身体を冷やさないことも大切。
湯船に浸かるとか、お腹を冷やさないようにするとか、足首や首を温めるなど、「保温」を意識したい季節です。

運動は適度に、激しい運動は向きません。感情を穏やかに、ストレスを抱え込まないようにしたいものです。 

 

冬の薬膳のポイント

冬の薬膳のポイントは、

1.体を養うこと
2.温めること
3.巡りをよくすること
4.腎を補い、働きを助けること

この4つになります。 

 

1つずつみていきますね。 

 

1.体を養うこと

冬は栄養価の高い食材が増えますよね。体をしっかりと補ってあげることが大切です。

薬膳でいうと、気を補う「補気」、血を養う「養血」、陰を滋養する「滋陰」、腎陽を温める「助陽」 

という食材をたくさん使います。 

 

 

 

お肉や魚などのタンパク源、芋類、色の濃いお野菜、種実類などなど。
詳しくは次回お話しますね。 

 

2.温めること

食材には、体を温めたり冷やしたりする性質があります。
冬は温めるものを多めにとりますし、温かい料理がおすすめです。

その中でも、腎陽を温めて補う「助陽」や内臓を温める「温裏」という食材で、体の深いところから温めてあげます。 

 

 

また、あとで出てきますが、冬に活発になる「腎」は冷えが苦手。 

体の中から温めることで、臓腑の働きをスムーズにさせてあげます。

 

3.巡りをよくする

寒いと体がちぢこまり、気血の巡りが悪くなります。

気の巡りをよくする「理気」、血の巡りをよくする「活血」の食材も合わせて使うとよいですね。 

 

4.腎を補い働きを助ける

冬は腎が活発に働きます。
なぜなら、たくさん蓄えたいから!

臓腑は作った気血津液を消耗しながら、一年を通してせっせと働いています。 

 

気血津液のもとになる精気を腎に蓄えておくことで、次の一年も元気に過ごすことができます。

腎陰を補う食材、腎陽を補う食材もとるといいですね。 

参考【五臓・腎の基本③】体質チェックとおすすめ食材リスト。

 

以上、冬の薬膳のポイントと過ごし方でした。

 

 

 

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